今年の歌会始の儀が行われていましたね。今年の歌会始の最年少入選は女子高校生のようですね。高校1年生で宮崎県延岡市の女子高生のようです。
まぁ皇居宮殿に行けるだけで凄いことですね。全部チェックしているんですかね。ちなみに歌会始の儀は、年の初めに共通のお題をもとに作った短歌を詠む行事で、天皇皇后両陛下をはじめとする皇族方、一般応募で入選した人たちの歌が披露されるわけですね。
この和歌で眞子さんなんかは今年は結婚するぞと匂わすような表現とかもしていましたが今年はどんな和歌が詠まれるかですね。
ちなみに宮内庁によると宮中で行われる歌会始の起源は少なくとも鎌倉時代まで遡ることができるようです。鎌倉時代といえば12世紀後半から1333年までですね。
でも愛子さまはそれよりも前の式子内親王を論文のテーマにしたわけですね。1149年から1201年まで生きた内親王ですからね。しかも和歌を得意とすると言われていました。
だから愛子さまがどれだけ古い和歌を調べられていたのかがわかりますね。宮内庁でも鎌倉時代からは少なくともという感じだからまさに愛子さまが論文のテーマにした式子内親王ぐらいから始まったのかもしれませんね。
ちなみに一般からは誰でも応募できますが一般の入選者は10人だけでその中に延岡市の高校1年生が選ばれたわけですね。しかも宮崎県内では31年ぶりということで意外ですね。
47都道府県だから毎年確率的には5分の1なんですけどね。まぁ入選したら東京に行かないといけないからそもそも応募も東京に偏るのかもしれませんね。
でも海外からも応募はあるようです。国内と海外合わせて1万6250首の一般応募の中から歌会始の入選者10人が選ばれるわけですね。
今回の入選者の中で最年少の森山さんは短歌歴がまだ2年ほどだったようで選ばれるとは思っていなかったようです。でも俳句をたしなむ母や祖母の影響で幼い頃から俳句や短歌に触れる機会が多かったようです。
でも部活は文芸部で俳句同好会のメンバーや森山さんの母・栄子さんなどが集まり、句会が開かれたとあるのでそういった部活もあるんですね。
ちなみに今年の歌会始の儀で和歌が発表されましたね。それでチャットGPTにそれぞれの詩を評価してもらいました。そしたら恐らく皇族ということもあって評価も身分などを考えての評価も加わっているような感じもしました。
皇居で新年恒例の「歌会始の儀」が行われましたが今年のお題は「夢」だったわけですね。そして今年の歌会始の儀には、愛子さまが初めて出席されました。
以下、現代の和歌表現では必ずしも旧来の定型(五七五七七)を厳密に踏むとは限らず、また宮中の御製はあくまでも「お心」を詠まれる点を重んじられていることを念頭におきつつ、一首ごとに背景や歌の趣を踏まえた上で、あえて「歌人としての講評と採点」で点数は10点満点で、あくまで鑑賞の一つの目安としてご覧くださいということですね。
まず天皇陛下の和歌です。
「旅先に出会ひし子らは語りたる目見(まみ)輝かせ未来の夢を」という和歌です。
これは昨年も訪問先で県民の方々と触れ合う中で、子どもたちとお話をすることもあり、その子どもたちが、自分の将来の夢について生き生きと話す様子を嬉しく思い、その時の印象を詠まれたものです。
鑑賞・講評として「旅先に出会ひし子ら」という初句から、地方各地へ御公務で訪問される際の光景が具体的に浮かびます。
「目見(まみ)輝かせ」と、古風な語「目見(まみ)」を使われている点が印象的。子どもたちが瞳を輝かせながら将来を語る様子が、端的かつ生き生きと描かれています。
結句「未来の夢を」によって、子どもたちが抱く希望が鮮やかに伝わり、天皇陛下の温かなまなざしがにじむ作品となっています。素朴でありながら、伸びやかな未来への期待を感じさせる一首です。
採点:9点 / 10点でした。率直さ・わかりやすさの中に、子どもの瞳の輝きと陛下の思いが詰まった和歌ということですね。
そして雅子さまの和歌です。これは、陛下と一緒にオックスフォード大学を再び訪れることができたことがうれしく、留学当時の様々な想い出を振り返りながら、若き日の志を思い起こされた気持ちをこの歌に詠まれたわけですね。
「三十年(みそとせ)へて君と訪(と)ひたる英国の学び舎(や)に思ふかの日々の夢」という和歌ですね。
この鑑賞・講評で「三十年(みそとせ)へて君と訪ひたる英国」という冒頭で、年月の積み重なりが明確に示され、同時に「君」とご一緒に訪れたことへの感慨が柔らかく伝わります。
「学び舎に思ふかの日々の夢」という結びは、ご留学時代の若々しい志や想いを今一度振り返られる、懐かしさと感慨深さを感じさせる表現です。
「かの日々の夢」は、若き日のお二人それぞれの学び、そして未来への抱負を示唆し、今に至るまでの歩みを優美に振り返られる趣がみごと。
採点:9点 / 10点で「三十年へて」という古典的表現と「かの日々の夢」が織りなす余情が豊か。追憶と今の思いが一首に溶け合っています。
そして秋篠宮さまの和歌です。お正月、枕の下に「宝船」の絵を入れて眠りにつく習わしがあり、幼少の頃、そのようにして寝たようです。その時に何の夢を見たのかは記憶が曖味でいらっしやることを歌にお詠みになったようです。
「初夢に何を見たのか思ひ出でむ幼き頃の記憶おぼろに」という和歌ですね。まぁこれは何を見たのかとそのままですが忖度してか評価は良かったです。
鑑賞・講評で枕の下に宝船の絵を入れて眠る正月の習わしから着想したとされる一首。「初夢に何を見たのか」という問いかけから始まり、「思ひ出でむ」「おぼろに」というやや古風な言い回しで、夢のあやふやさや幼少期の記憶の遠さを詠んでいます。
夢の内容を「思ひ出せない」こと自体を歌材にすることで、正月の風習と幼き日の微(かす)かな懐かしさを重ねる構成が微笑ましい。
短いフレーズの中に「初夢」「幼き頃」「おぼろ」という言葉を配し、時間の隔たりや夢の曖昧さを上手く取り込んでいます。
採点:8.5点 / 10点で淡い記憶のイメージが「おぼろに」という語でうまくまとまっており、ほのかな郷愁(きょうしゅう)を感じさせる作品です。
そして紀子さまはトルコ伝統のオヤを編んだ時の和歌ですがトルコの自然や人々の暮らしを思いながら夢中になって野の花を二つ三つと続けて編まれたことを歌にお詠みになったということで嘘くさいですね。
「絲(イト)と針夢中にオヤを編む先に二つ三つと野の花が咲く」という和歌です。
この和歌の鑑賞・講評でトルコの伝統的手仕事「オヤ」をご自身で編まれたご経験を素直に詠まれています。「絲と針夢中にオヤを編む先に 二つ三つと野の花が咲く」という流れによって、指先から小さな花々が生まれる様子がまるで夢のように描かれている点が魅力的。
「二つ三つと野の花が咲く」の部分に、編み目を重ねるごとに小さな花が姿を現す歓びが端的に表れ、「夢中に」という言葉が詩情を添えています。
採点:8.5点 / 10点で手仕事を通して見えてくる異国の風景や「夢中」の楽しさが素直に詠まれた、温もりのある作品です。
そして愛子さまの和歌です。大学を卒業し就職しましたがご学友とのこれまでの日々と将来に思いを馳せられました。また、同じ大学には通わなかったけれど、別の道で夢に向かって歩みを進めている友人とのつながりも大切にして、これまでの様々な友人といつの日か再会できることを楽しみにしつつ、その日までそれぞれの夢に向かって励んでいこうとする、初々しい気持ちをこの歌にお詠みになりました。
なんかこれだけで友達がたくさんいることが伝わってきますね。
「我が友とふたたび会はむその日まで追ひかけてゆくそれぞれの夢」という和歌です。
この和歌の鑑賞・講評で大学卒業後、各々(おのおの)が新しい道へ進む学友たちを思うお気持ちを率直に詠まれています。
「我が友とふたたび会はむその日まで」という最初の部分から、「追ひかけてゆくそれぞれの夢」へと続き、素直な未来志向がストレートに伝わる構成です。
若々しく、また再会への信頼や前向きな決意が感じられ、初々しさが魅力となっています。
採点:8点 / 10点で素直な言葉選びの中に、将来への思いと友情の大切さが込められた青春の歌と言えます。
そして佳子さまですね。佳子さまは、幼少の頃から、絵を描いたり、工作や手芸で様々なものを作ったりすることが好きだったようです。その昔の様子を思い浮かべてこの歌をお詠みになりました。
まぁこれも嘘くさいですね。佳子さまの宮内庁文化祭の作品を出したことがあるのか全然見た記憶がないですね。
「キャンバスに夢中になりて描きゐしかの日のことはなほあざやかに」という和歌です。
鑑賞・講評で幼少の頃、絵を描くことに没頭した思い出を詠んだ一。「キャンバスに夢中になりて描きゐし」という具体的な姿がすぐに浮かびます。
結句「なほあざやかに」によって、当時の情景・気持ちが色彩感をもって今でも残っているという余韻が美しい。
絵を描く行為が「夢を描く」ことにも通じ、「夢中になった時間」の鮮明さがほのぼのとした調べで響きます。
採点:8.5点 / 10点で幼き日の「創作の喜び」を鮮やかに呼び起こす、優しいノスタルジーをたたえた歌です。まぁゴーストでしょうね。
そして華子さまの和歌は夢の中で、絹ずれの音のみが聞こえ、いよいよ御即位の儀式が始まり、静かな中にも緊張の瞬間が感じられたことをお詠みになった歌です。
これは天皇陛下の即位の儀式ですかね。「御即位の儀式始まり絹ずれの音のみ聞こゆ夢のはじめに」という和歌です。
鑑賞・講評で夢の中での御即位の儀式という荘厳な場面が、静寂と「絹ずれの音」という繊細な聴覚イメージだけで表現されています。
「音のみ聞こゆ夢のはじめに」という結句は、始まったばかりの厳(おごそ)かな儀式、その張りつめた空気感や静かで落ち着いている感じを際立たせる効果があります。
宮中行事のもつ静粛な雰囲気に「夢」という心象がまじり、幻想性を伴う不思議な臨場感が生まれています。
採点:8点 / 10点で簡潔な言葉で、聴覚に訴えかける印象的な情景を描く巧みさが光る一首です。
久子さまの和歌は令和5年、承子さまと一緒に、ヨルダンのパレスチナ難民キャンプを訪問し、若者たちと交流される機会がありました。その出会いで将来の夢を語っていた彼らの現在に思いを馳せて、この歌をお詠みになりました。
「ヨルダンの難民キャンプに若きらはこれからの夢を語りをりしが」という和歌です。
鑑賞・講評で難民キャンプを訪問し、将来の夢を熱く語る若い世代の姿に触れた体験を詠まれています。「これからの夢を語りをりしが」という余韻ある結び方が、彼らの未来と、その後の歩みに思いを寄せる作者のまなざしを伝える形となっています。
実際に医者や教師、政治家などになりたいという若者たちの言葉を想像させ、遠い地の出来事を身近に感じさせる社会性とやさしさが同居する歌です。
採点:8.5点 / 10点で異国の地における若者たちの“夢”を通じ、希望を感じさせつつ、それを見つめる作者の視線が温かい作品です。
そして承子さまの和歌は、久子さまが書かれた絵本「夢の国のちびっこバク」の主人公で怖い夢を食べてくれるバックンを連想し、大きくなったであろうバックンについての歌をお詠みになりました。
発想が面白い和歌ですね。「『夢の国のちびっこバク』も三十年(みそとせ)をわが夢食(は)みつつおとなになりしか」という和歌です。
鑑賞・講評で久子さまが書かれた絵本『夢の国のちびっこバク』の主人公「バックン」に思いをはせ、大きくなったその姿を想像するユーモアが感じられます。
「三十年をわが夢食みつつ」と、とぼけたような語り口と空想的な発想でまとめられており、どこか童心を宿した楽しさがあります。
ご自身の夢や成長の時間を「バックンと共に」と見立てることで、「夢を食べるバクが成長する」という幻想的かつ可愛らしい世界観が広がり、読み手をほほえませます。
採点:8.5点 / 10点で童話的なモチーフと大人になった今の視点を組み合わせた軽やかな作品で、“夢”という題の中に遊び心があふれています。
これらの総評として今年の題「夢」にふさわしく、いずれの御歌もそれぞれのお立場・ご経験に基づいた“夢”へのまなざしが詠み込まれています。
子どもたちの将来の夢やご自身の若き日の夢、あるいは手仕事に込める創作の夢など、多様な“夢”の形が示され、読後には一首一首がそれぞれの個性と人生の物語を感じさせます。
特に、天皇陛下・皇后さまの御製・御歌には、遠くへ出向き人々と言葉を交わす中で受け取られた想い、そして長い年月を超えて再訪された英国での青春の志が込められており、しみじみとした余韻を残す点が印象的でした。
ほかの皇族方の歌も、それぞれの“夢”にまつわる光景や感情が鮮やかに描かれ、読み手に温かな共感をもたらします。
総じて、今回の「歌会始の儀」のお題にふさわしく、未来への希望や追憶、そして現在の想いが多彩な角度から詠われた、味わい深い歌群と言えるでしょう。
コメント