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高市首相が皇室典範改正断念?麻生太郎との溝は本当か 女性皇族の住民票・マイナンバーや養子制度に批判相次ぐ理由

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皇室典範改正を巡る議論が急速に動き始めています。

政府は「皇族数の確保」を目的として、

女性皇族が結婚後も皇族の身分を維持する制度
旧宮家の男系男子を養子として皇室へ迎える制度

を柱とした皇室典範改正案要綱をまとめました。

しかし、この内容には法律上・制度上の問題点が数多く指摘されており、与党内だけでなく野党からも修正要求や慎重論が噴出しています。

さらに一部では

「高市政権は今国会成立を見送るのではないか」

「麻生太郎氏との温度差が広がっているのではないか」

との見方まで浮上しています。

今回は皇室典範改正案で何が問題視されているのかを整理します。

皇室典範改正案の柱は2つ

今回の制度改正は大きく分けると


女性皇族が結婚後も皇族の身分を維持
旧宮家男系男子を養子として皇室へ迎える

という2本柱になっています。

一見すると皇族数確保のための制度改正ですが、実際には民法・戸籍法・住民基本台帳法・皇室経済法・皇室典範、さらに憲法との関係まで影響する大規模な制度改革となります。

そのため各党でも意見が大きく分かれています。

最大の争点は女性皇族の家族の身分

最も大きな論点は、

女性皇族は皇族のままなのに、夫と子どもは一般国民

という制度設計です。

例えば愛子さまが将来結婚された場合、

愛子さまは皇族
配偶者は一般国民
子どもも一般国民

という極めて特殊な家族構成になります。

すると、

皇居・住居はどうするのか
警備体制
皇室行事への参加
外交儀礼
財産管理
相続

など、実務上の課題が数多く発生します。

現時点では要綱だけでは十分整理されているとは言えず、今後の国会審議で重要な論点になるとみられています。

住民票・マイナンバー対象になる?

今回もっとも話題となっているのが、

婚姻後の女性皇族には住民基本台帳法を適用する

という点です。

従来の皇族は住民基本台帳法の対象外でした。

しかし改正案では、

住民票の対象
マイナンバー制度の対象

となる方向が示されています。

ただし、

住民票の対象になることと、

必ずマイナンバーカードを取得する義務があることは同じ意味ではありません。

要綱では政令による特例を設けられる仕組みとなっており、

実際に

カード取得義務
運用方法
情報管理

などは今後の制度設計に委ねられています。

そのため現段階では「女性皇族が必ずマイナンバーカードを持つ」と断定することはできません。

皇室会議が結婚を審査する仕組みも新設

今回の改正案では、

女性皇族が結婚する際、

皇室会議の議を経る

という新たな規定も設けられます。

しかし、

何を審査するのか
判断基準
不同意の場合

などが明文化されていません。

そのため、

憲法24条が保障する婚姻の自由との関係も今後議論になる可能性があります。

養子制度は極めて特殊

今回の養子制度も通常の民法とは大きく異なります。

対象となるのは

旧11宮家の男系男子のみ。

さらに

15歳以上
未婚
子どもがいない

という条件まで設けられています。

対象者は極めて限定的です。

さらに、

養子でありながら

「血統は実家の系統」

として扱われます。

通常の養子制度とは全く異なる制度設計となっており、

法律技術上も非常に特殊な制度だと指摘されています。

皇位継承資格は認めない

養子となった皇族男子には、

皇位継承資格はありません。

つまり、

皇族にはなるものの、

天皇にはなれない制度です。

そのため、

「何のために養子制度を作るのか」

という疑問も出ています。

保守派からは

「男系維持につながらない」

との不満があり、

一方で女性・女系天皇容認派からは

「旧宮家復帰制度ではないか」

との批判もあり、

双方から反発を受けやすい制度となっています。

皇籍離脱できない特殊制度

さらに注目されているのが、

養子として皇族になった男性は

皇籍離脱が認められない

という点です。

現在の皇族には皇籍離脱制度がありますが、

養子皇族だけ離脱できない仕組みとなっています。

自己決定権との関係からも議論になる可能性があります。

維新の会が修正要求

今国会最大の焦点となっているのが、

日本維新の会の対応です。

藤田共同代表は、

養子対象を

15歳以上

とした年齢制限について、

修正を求めました。

理由としては、

対象者への過度な注目や誹謗中傷への懸念を挙げています。

一方で、

年齢制限をなくすことへの賛否や、むしろ年齢を引き上げるべきだという意見もあり、制度設計についてなお議論が続いています。

各党の立場も割れている

現在の状況を整理すると、

自民党:制度設計を巡り温度差
公明党:女性皇族維持には比較的前向き
立憲民主党:女系天皇議論も含めるべきとの声
維新:養子制度修正要求
国民民主党:制度全体の説明を要求
共産党:婚姻の自由など憲法上の問題を提起

と、各党の立場は一致していません。

今国会成立は不透明との見方も

政府は今国会での成立を目指していますが、

制度設計には多くの論点が残されています。

住民基本台帳法との関係、

皇室会議、

養子制度、

皇籍離脱、

摂政順位、

さらには将来的な皇位継承制度との整合性など、

議論すべき課題は非常に多い状況です。

そのため、今後の国会審議では修正や継続審議を求める声が強まる可能性もあります。

まとめ

今回の皇室典範改正案は、皇族数確保という目的を掲げていますが、その実現には数多くの制度的課題が残されています。

特に、

女性皇族と配偶者・子どもの法的地位
住民票・マイナンバー制度との関係
皇室会議による婚姻審査
特殊な養子制度
皇籍離脱禁止
皇位継承制度との整合性

などは、今後の国会審議でも重要な論点となるでしょう。

また、「高市首相が成立を見送るために維新を動かした」「麻生太郎氏が激怒した」といった見方は現時点では確認された事実ではなく、さまざまな政治的観測の一つにとどまります。制度の行方は、政府案への修正協議や各党の合意形成がどこまで進むかに左右されることになりそうです。

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